名古屋E&J法律事務所ブログ

2018.08.18 土曜日

交通事故 CRPS判定基準

 交通事故あるいはその後の手術を契機にCRPSに罹患することがある。神経症状と言えば神経症状なのだろうが非常に重い事例は聞き取りをしていても気の毒になる。
 
 このCRPSの判定基準については厚生労働省研究班が報告書を作成している。
 
 
 そこにはCRPSの多様な症状がまとめられている他、主な検査方法が示されている。これらの検査法法が全て行われれば完璧なのかも知れないが、患者に負担が大きかったり、あるいは費用や時間がかかったり、さらにはそれができる病院が限られたりして全てできる訳ではない。このあたりは医師と協議して診断に必要な範囲を決めるしかない。
 
 通常、診断で必要なのは、例えばアロデニア、皮膚の変色とかいったCRPS特有の症状、サーモグラフィー検査による表面温度の低下、こつ萎縮、筋萎縮などが目安となっている。星状神経節ブロックなど神経ブロックが有効であることも重要な証拠だ。事故後症状が生じたというエピソードも重要な判断材料となる。
 
 重要なことは全ての検査結果、全ての症状がそろわなければならないかどうかという点だ。世の中は典型があって例外事情を考慮しながら判断していく。全てそろわなければCRPSと判断できないということはない。