名古屋E&J法律事務所ブログ

2018.09.16 日曜日

交通事故 びまん性脳損傷

 交通事故の場合、こうした高次脳機能障害は頭部の外傷によって引き起こされることになる。例えば、脳外傷によって出血が生じ、脳細胞が生存しなくなれば脳の機能が害されたというのはシロウト目にも分かる。しかし、交通事故の場合、特に裁判になるような事例はそう単純ではない。
 
 いちばんやっかないなのがびまん性脳損傷だ。
 脳というのは髄液で満たされた頭蓋骨内を浮いている。大きな外力が加われば、頭の中で脳が回転してしまう。脳の回転も同じではない。脳というのはボールのように1つのかたまりではない。とりとめなく、豆腐のようになって、複雑な形をしている。そのため、回転の速度がまちまちとなり、脳同士がずれてしまう(剪断力が働く)ことがある。この時に脳が広範囲に損傷する。
 
 あるいは、頭部に外力が加わることによって脳だけが前に動いて頭蓋骨とぶつかってしまう。脳の反対側は陰圧と言って、逆に引っ張られてしまう。このような時にも脳の損傷が起こる。
 
 裁判ではこうしたメカニズムを説明しなければなrなあいこともある。