名古屋E&J法律事務所ブログ

2015.06.30 火曜日

交通事故 関節機能障害は正確に計ってもらいましょう

事故によって、関節が動きにくくなるという障害が残ることがあります。
  たとえば、正常値であれば90度動く関節が、50度しか動かなくなってしまった、というような場合です。

 
  この関節の動きが制限されることを可動域制限と言ったりしますが、その可動域制限の程度によって、後遺障害の等級も変わります。
  たとえば、多くの関節の場合、関節の主要運動が健側の4分の3以下に制限されている場合は12級に認定されます。
  ですので、後遺障害診断書の可動域制限の記載内容が極めて重要となります。
  この関節がどれだけ動くかという記載によって、後遺障害に認定されたりされなかったりしますので、損害賠償額において数百万円もの差が生じます。

  しかし、私が経験した事件では、担当の主治医がかかる可動域の計測を極めて漫然と行い、不正確な数値を後遺障害診断書に記載したために、後遺障害等級の認定基準を満たさないこととなってしまったというケースがありました。

  交通事故に遭い、実際は機能障害という後遺障害が残存してしまったのに、不適切な医者の診断を受けてしまったがために損害賠償額が不当に低くなってしまうというのは許しがたいことです。
  このようなことが生じないよう、関節の可動域は正確に計ってもらうことが重要です。
  角度計などの器具も使わずに目分量で計測するような医者もいるとのことです。これでは正確な計測とはいえません。



(この記事は弁護士 小林哲也 が担当しました)
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