名古屋E&J法律事務所ブログ

2018.11.10 土曜日

関節可動域の測定について

 交通事故によって、関節に機能障害が残ってしまうことがあります。
 たとえば、肩関節で、可動域が制限されてしまった方(患側)の可動域が被害のない方(健側)の可動域に比べて、4分の3以下に制限されたということであれば、後遺障害等級12級に該当します。
 したがって、関節の機能障害の後遺障害を主張する際には、関節の可動域の測定結果が極めて重要です。
 その測定結果を評価する際、「関節の機能障害の評価方法及び関節可動域の測定要領」というものがとても参考になります。
 たとえば、診断書に可動域測定結果として、健側100度、患側76度と記載されており、健側の4分の3をわずか1度超えているという事例があったとします。
 基準が4分の3で、それを超えている以上は後遺障害に該当しないとも考えられそうですが、「関節の機能障害の評価方法及び関節可動域の測定要領」には以下のように定められています。
 「角度計は、十分な長さの柄がついているものを使用し、通常は、5度刻みで測定する。」
 すなわち、関節可動域の測定は1度単位で厳密に行うことはできないので、「5度刻みで測定する」のです。したがって、上記の76度というのも、75度と評価すべきであり、後遺障害等級12級に該当するものと考えられます。
 
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