名古屋E&J法律事務所ブログ

2018.11.29 木曜日

交通事故 アロデニア

外傷をきっかけに生じる激しい痛みだ。末梢神経の障害と説明されているがそのメカニズムは分かっていない。そのため、交通事故被害ではしばしば無視されがちな症状になっている。しかし、メカニズムが不明であることと、被害が存在しないということとは別だ。法律の世界では医学的に完全に解明するところまでは要求されていない。

しかし、このアロデニアがどこが難しいかというと、痛みを見分けるための客観的な尺度が存在しない点にある。本人がいたがる、非常に痛がる、こんな程度の傷害でどうしてそんな痛いのだと思われてしまう。もし、痛みが5段階で評価でき、それが皮膚の色などととなってあらわれれば、アロデニアは間違いなく「5」あるいは「超5」の評価を受けるだろう。

しかし、客観的な尺度がないため、どうしても本人が言っているだけちおう取り扱いになる。
こうした問題の立証方法については課題が多く、多くの弁護士が悩んでいることだろう。

① アロデニアという症状についての発生機序を明らかにする。
   これは、担当医の意見、医学文献、症例報告などによって明らかにすることになるだろう。
② 日常生活での具体的な被害を再現していく。
   これは、被害者の陳述書や、日常生活のメモ、事故前後における日常生活の落差を示す資料などによって明らかにすることになるだろう。

アロデニアの被害の悲惨さを考えると、何とかしたいと思う。