名古屋E&J法律事務所ブログ

2019.12.05 木曜日

交通事故 とてもむずかしいアロディニアの発生機序

 痛みというのは疼痛と呼ばれている。
 痛みについては、侵害受容性疼痛(現実に傷ができて痛いと反応する場合)と、神経障害性疼痛(末梢神経から脳に至る神経経路のどこかに傷害が生じた場合)との2つに分けられる。

 神経症状とよばれる疼痛は、神経障害性疼痛ということになる。
 神経経路のどこかが侵襲されると、神経再生の過程でいろいろなタイプの神経繊維ができあがったり(発芽するというらしい)、特別な受容体ができたりして、それらが誤った信号を神経経路に伝えることがあるということだ。そして、それが痛みの原因となる。

 神経再生過程で、たとえば、変な風に発芽した交感神経繊維が痛みのもととなる物質を発して、末梢神経を興奮させると痛みが発生するという研究もあるらしい。

 この当たりはよく分からないし、研究途上の分野でもあるそうだ。ともかく、こうした神経障害性疼痛の一つに末梢神経の異常興奮、アロディニアがあるようだ。

 アロディニアは一般に難治性で、被害も悲惨なので後遺障害と認められるべきだと思うのだが、実務的には非常に難しい。私の場合、いくつかこうした案件があり、何とか突破したいと考えている。