名古屋E&J法律事務所ブログ

2018.12.18 火曜日

交通事故 高次脳機能障害の生活被害

高次脳機能障害の被害の立証では意識障害、脳外傷の痕跡、知能検査などの諸検査など医学的な観点からの被害立証が必要になる。

 
 これらを補足する意味で、事故前後による生活の落差を立証する必要が出てくる。高次脳機能障害の難しさは、被害が精神面にかかわる点、さらに健常部分と非健常部分が入り乱れ、一見すると正常に日常生活を送っているかのように見えてしまう点にある。
 
 私の場合、こうした事故前後による日常生活の落差を立証する際、日常生活でメルクマールになるような何かを基準に立証することがある。
 
 たとえば、易疲労を立証する場合、本来日常的にできていた作業、勉強、絵画、音楽といった長期間に集中できる作業が事故後全くできなくなったとか、事故前の仕事量と事故後の仕事量の比較とかを比較する。
 
 睡眠障害のような場合であれば、就眠、起床時間について日常的に記録して睡眠がコントロールできていないことを立証したりする。
 
 つまり、日常生活における事故前のエピソードを基準化してそれができないというような考え方で立証を行っていく。