名古屋E&J法律事務所ブログ

2019.04.12 金曜日

交通事故 交通事故は転医してはいけない?

 私の経験した事例に治療中に医師が廃業したために,新しく医師にかわってしまった事例があります。医師が変わってしまって,新しい医師は治療の最初から関わっていないから事故との関係は分からないというのです。
 
 こうしたことはよくあります。最初の医師が信用できなかったり,自宅から遠かったりして転医せざるえないことがあります。医師が「痛がりだ」とか言ったり,ひどい例になると「うちでもむち打ちは6ヶ月と決めている」と露骨に保険会社の立場に立つ例もあります。
 
 ともかく,転医して困るのは新しい医師は交通事故との因果関係を判断することをためらうことがあることです。自分は最初から見ていないという言葉をしばしば聞きます。弁護士もよく転医していいでしょうかと尋ねられてしまいます。しかし,何事も治療が第一というのが私の立場です。確かに不利な面もありますが,それでもまず治療を考え,それから賠償問題を考えるという具合にお答えします。
 
 転医にともなう問題は現実に神経症状があること,それを判断する諸検査を実施してもらうこと,患者から事故,症状についてもエピソードを聞き取ってもらうことできちんとした後遺症診断書を作成していただくことになります。