名古屋E&J法律事務所ブログ

2019.04.19 金曜日

交通事故 交通事故現場の重要性

 交通事故では過失の有無,過失相殺といった注意義務がしばしば問題になります。大きな交通事故で,相手の過失,被害者側の過失,それぞれが問題になるような事例では現場調査が必要となります。

 最近は,グーグルで交通事故現場が分かるので,これはだいぶ役に立ちます。しかし,現場に立って初めてイメージできる事実があることも少なくありません。私の場合,かならずしもすべての交通事故について現場に行くわけではありませんが,過失をシビアに争う事例では必ず交通事故現場に行くようにしています。それも,同じ時刻が望ましいです。

 ところで,交通事故現場に行って,何を見るべきでしょうか。この場合,被害者の立場,加害者のそれぞれの立場にたって,資料を見ながら交通事故を頭の中で再現する作業が重要です。

 その時,できるだけ交通事故被害者,あるいは被害者の遺族といっしょになって現場を眺めることも有益です。被害者,被害者の遺族は交通事故事件に対して私たちにない視点あり,当事者ならではの真剣さで,あらゆる可能性を追求します。それを真剣にききとり交通事故の真相を再現していきます。

 このとき,「聞く」という作業は,依頼者に弁護士のもっている質問を単純にぶつけることも含まれます。弁護士の納得が重要だからです。ちょうど,刑事コロンボが分からない,分からないと疑問点をしつこく繰り返して行きながら,証人などから徐々に真相を聞き出すのとよく似ています。