名古屋E&J法律事務所ブログ

2019.04.21 日曜日

症状固定後の二度目の交通事故,特別な戦略

 私の経験した交通事故事件で症状固定後、交渉前にまた交通事故事故にあった事件があります。この場合、第一の交通事故で症状固定し、かなり重かったのでもっぱら第1交通事故のみで交渉を進め訴訟も行いました。

 第2事故については第1交通事故の結果をみて提訴しようということになりました。
 当然,第1交通事故は第1交通事故のみで処理され、訴訟では後遺障害も14級から12級を勝ちとることができました。

 その後に第2交通事故について訴えを提起しましたが、第1交通事故で後遺障害は評価され尽くしているして後遺障害は認められませんでした。

 もし,同時に提訴していれば,現在の症状は第2交通事故のせいかもしれない,だから第1交通事故は軽いはずだという議論が出てしまいます。しかし,実際には第2交通事故は軽い事故なので、そのような議論を招くのは得策ではありませんし,真実とも異なります。重い被害は第1交通事故が原因しています。

 ともかく,第1事故で重い後遺障害となったのですから戦略的には成功したといってよいかと思います。