2013.08.13 火曜日

豊橋発:市場の融合とイノベーションの必要性

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 若杉隆平氏(京都大学)は「グローバル市場と企業のイノベーション」という興味深い論文を書いている。

 論文では欧米市場、アジア市場(特中国市場)、日本市場の関係について論じているが私にはよく分からない。しかし、米国の地位の低下と、中国の地位の上昇はよく分かる。日本市場の地位が顕著に低下していることも分かる。若杉氏は日本は市場の変化に対してイノベーションに対する努力水準が遅れてきたことをその原因の一つと指摘する。

 論文では「イノベーションの利潤と機会費用」の関係を用いて説明するのだが、難しく分からない。つまるところ、こんなことが言いたいのだろう。
 市場において一定の地位を獲得してきた者は保守的となり冒険しない。一方、低い水準の企業は生き残るためには思い切った投資を行うというのだろう。低い生産性の企業は失敗しても失うものはないし、生き残りをかけて冒険する必要がある。だから、低い生産性のグループからイノベーションは起こりやすく、高い生産性のグループは地位に安んじ、いつのまにか滅ぶ。
 
 若杉氏は「強者が生き残るのではく、変化に対応宇する者が生き残る」という進化論の原理から経済への適応のあり方を指摘する。つまり、生き残りをかけて冒険してくる企業はアジア、中国に顕著であり、現代の状況はそれらが新しい経済変化に適応を始めたというのである。
 
 世界市場はアジアなどを中心に大きく変化し、全体として中間層、高所得層の拡大が顕著だ。日本企業はそれにあわせた変化が求められている。しかし、できていない。
 
 同氏の日本に対する危機意識は高い。「以前に日本企業が高い生産性を有していたことが、かえって新しい市場における競争において落とし穴になりかねない。」と危機意識を喚起する。
 この変化に対して、若杉氏はオープンイノベーションに注目している。
 
 ※ 次号に続く。