2013.09.03 火曜日
豊橋発:記録はとても大切
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裁判をしていると時々とんでもないウソが出てくるので驚いてしまう。訴訟の代理人としては、「そこまで言うか。」とあきれてしまう。
例えば、こんな例がある。
商品製造を外注に出した際、依頼者の会社では契約書を作ることにしていた。ところが、その外注先はこのような契約書は飲めないとして、ハンコを押さないまま預かりとなってしまった。
商品製造を外注に出した際、依頼者の会社では契約書を作ることにしていた。ところが、その外注先はこのような契約書は飲めないとして、ハンコを押さないまま預かりとなってしまった。
トラブルになって、賠償金を請求し、裁判したところ、今度は契約書にわざわざ新たにサインして契約書の文言からすれば賠償金は払わなくてもよいと言い始めたのだ。依頼者にしてみれば、あれほど契約書にサインするのをいやがって放置したのに、いまさら出してくるとはとあきれ果ててしまった。
また、別の例もある。
1期、2期と二つの大きな工事があって、2つ一括して発注するから大きく値引きしてくれと頼んできた。一括発注ならば値引きしましょうということで商談成立したが、工事が始まってみると、1期工事で契約を解除してきた。依頼者からしてみればあの値引きはなんだったんだということになる。
1期、2期と二つの大きな工事があって、2つ一括して発注するから大きく値引きしてくれと頼んできた。一括発注ならば値引きしましょうということで商談成立したが、工事が始まってみると、1期工事で契約を解除してきた。依頼者からしてみればあの値引きはなんだったんだということになる。
請負契約にあっては契約途中であっても解除できるが、発注者は利益分の賠償義務を負う。記録上、明らかに一括発注なのだが、1期、2期別契約と居直っている。おまけに、裁判になってから1期工事に問題があったから解約したというしている。
これらの事例は、いずれの依頼者も取引上のやりとりをきちんとしていことや、かなり精密な社内記録を作っていたので、何とかなっている。世の中何が起こるか分からない。記録をきちっと作っておくことは非常に重要だ。特に日本のように契約書を作成することが少ない社会では重要だ。
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