2017.01.18 水曜日

豊橋発:交通事故 老人の交通事故

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 老人が被害者である場合,老人特有の問題がある。たとえば職業についているかどうかに関しては逸失利益や休業損害に関わることになる。多くは無職だが中には職業を持っていたりする。専業主婦であれば職業があるのと同じように扱われる。

 
 職業があれば休業損害も支払われるし,逸失利益と言って被害がなければ将来得られたであろう利益も賠償の対象となる。問題はいつまで働けると考えるかが問題だ。老人で無い場合は一応67歳まで働けるという判例の考えが定着している。しかし,老人の場合,この年を超えているような場合もある。こうした場合は平均余命の半分の年数だけ働けるというような考え方で処理される。
 
 老人で大きな問題はなんと言っても被害と事故との因果関係だ。
 老人はもともと病気になりやすい。精神的にも傷つきやすい。既に病気を持っている例もある。そのため,特定の被害が事故によって生じたものか,加齢性の変化から生じたのかよく分からない事例もある。
 
 たとえば事故をきっかけに痴呆が始まったような例もあるだろう。神戸地裁平成13年8月8日判決は骨折が原因して寝たきりとななり,さらに痴呆が始まったような事例について,痴呆と事故との因果関係を一応認め,年齢のせいもあるというので20%減額している。