2017.01.27 金曜日

豊橋発:自社のベストポジションを探る

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 マイケル・ポーターの教科書を読んでいるといろいろ戦略を立てたくなってしまう。
 弁護士業界の将来像は何だろうか。
 
 ここ何年来弁護士業界はかなり変動が激しい。ちょっと前まで破産事件がやたらとあり,少なくない弁護士がかなりの利益をあげた。これは弁護士業にとって大きなできごとだった。
 
 しかし,これはマイケル・ポーター流に言えば,一時的な現象であって業界の動向の本質的な現象ではない。業界の基本構造を考える上では一時の減少か,基本的な課題かを見抜く力は大切なことだ。「業界の基本構造は何か?」という時に目先の問題にとらわれすぎると正確な理解ができなくなる。
 
 弁護士業界の場合,司法試験というとてつもなく大きい参入障壁があった。だが,弁護士政策が変わり,司法試験は容易になり参入障壁は小さくなった。しかし,一旦資格をとって弁護士になったからには中々他の業種に移るということは難しい。撤退障壁は大きいのだ。
 
 この点もマイケル・ポーター流に言うと,入りは蟻続けるが出はないので競争は激しさを増すということなる。
 
 さて,業界の将来像を描く場合には私たちは競争戦略を立てなければならない。コスト戦略,差別化,集中とポーターはいろいろ提案してくれる。荒れ狂っている業界にあって,「自社のベストポジションは何か?」という問いにポーターはヒントを与えてくれる。
 
 ポーターの思想は競争にあって,一筋の道のように戦略を作り,あるときは前に進み,あるときは回避する。それは「競争」というよりは、競争を回避し,ただ一つのベストポジションを見つけ出そうということになる。
 
 弁護士業界の場合,「資格」は重要だが,さらに弁護士業界特有の構造が存在する。その中にあって,自社の顧客は誰か? 自社の資源の特性は何か? そして,自社のベストポジションはどこか? 私たちは業界の特性,動向を見据えて今何をすべきか? 10年後に私たちはどこにいるのか?
 
 これを見つけ出すのが社長の役目となる。