2017.03.19 日曜日

豊橋発:グローバル業界

法律相談はE&J豊橋法律事務所の弁護士が対応いたします。

 

 マイケル・ポーターの「競争の戦略」も13章「グローバル業界の競争戦略(Competition Global Industry)」に入った。ここではトヨタ,IBM,マクドナルドといった国際的に事業展開をしている大企業を念頭に上げられれている。
 
 しかし,中小企業にとってもこうしたことを勉強することは必要なことだ。それは,中小企業のお客さんである大企業の動きを把握することに役立つからだ。また,ポーターが著している競争戦略についても中小企業の国際展開という点からは役立つ点がある。
 
 ともかく,ポーターはグローバル業界の定義から入っている。
「ある業界がグローバル業界になる原因は,多くの国の市場において,一本化された調整体制で競争すると経済的(またはその他の)利点があるためである。」つまり,グローバル業界,グローバル競争と言えるためには国際的展開を行うことで競争上の優位に立てる業界ということになる。
 
 単に海外に投資している企業がいるということだけではグローバル競争とは言えない。海外に投資することで競争上の優位に立つ関係にあることが重要だというのである。たとえば,海外に投資することで,シェアが伸び,「主要国の国内市場の規模を上回る規模の経済性が得られる場合」などがそうだ。
 
 グローバル市場に参入することにより,より大きなシェアを獲得することができる。企業が利益をあげることを目的とする以上当然なのだが,ポーターはシェア獲得だけの問題ではないことを指摘する。国際的に展開した方が,他社との関係で競争上優位に立てるという点が重要なのだという。
 
 「特定の産業について,市場の経済的,文化的環境が似通ってくると,その産業にもともとグローバル化が有利になる理由がある限り,グローバル競争が始まる可能性がふえる」とポーターは言う。
 
 確かに,中国が経済発展を遂げ,日本と中国との経済的,文化的環境が似通ってくるとグローバルな単位で競争が始まる。日本の会社は中国市場で競争するようになった。そして,国際的競争下で自社の有利な点は何かを考えるようになっている。タイもインドネシアも同じだ。経済が似通ってきて市場が融合化すると当然国際競争が生まれる。
 
 融合化する市場の中で,国際的に展開した方が競争上優位に立つという点が重要なのだ。いくら市場が大きくても国際的に展開したことが帰って障害となればグローバル化はありえない。