2017.04.07 金曜日

豊橋発:中小企業のブランディング

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決算期にあたってお客さんとその税理士の先生,私の3者で企業の今後について協議していた。この会社はある商品のブランディングを図って生き抜いていこうとしている。

 
 中小企業の場合,大企業のように豊富な資金源を背景に広告宣伝に力を入れてブランディングを図ることはできない。そこで,この3者での結論は月並みかも知れないが,中小企業のブランディングには中小企業なりの戦略があるというものだ。
 
 それはキティちゃんやミッキーマウスのような世代を縦断するような大きなブランドは作れない。むしろ,顧客の「自分だけにある世界」の一員として自社製品が入り込んでいるような感覚が大切なように思う。
 
 つまり,ブランドにふさわしいかわいいキャラクターが表示されているだけでは到底ブランディングに結びつかない。こうしたキャラクターとは別に製品そのものに一工夫必要だと言う点で中小企業の強みが出せるのではないだろうか。
 
  たとえば,愛知の「はぐまむ」は,「ママが提案するベビー寝具」をコンセプトに日本製綿100%で,ベビー寝具を販売する。綿製品という柔らかさや安全性がお母さんを引きつけるのだが,「ママが提案する」というところが大切だ。母親たちの提案を入れながら細かな心遣いを取り入れた製品にすることでブランディングを実現している。
 
  → http://hugmamu.com/ 
 
 香川県の徳武産業株式会社は「足下に笑顔を届ける」を原点にリハビリ靴,介護靴を販売する。こちらも顧客一人一人にきめこまな配慮をした靴を販売し,成功している。一人一人の顧客との心のこもったつながりがブランディングの成功を導いている。
 
 
 愛知県のケイウノはオーダーメードジュエリーの店舗を展開する。誰でもオーダーメードジュエリーを持てるというのがこの店のモットーだ。来店した顧客から丁寧にジュエリーを注文する動機を聞き取る。それをデザイナーが形に変え,一人一人の物語をジュエリーに刻んでいく。世界で一つしかないものをあたに送ろうというのだ。これも顧客との直接的なつながりを大切にすることでブランド化に成功している。
 
 
 つまり,中小企業は「中小」であることが特徴だ。それは小ロットであり,顧客との距離が近いことであったりする。高品質も個々の顧客に合わせるという点で品質が高いという意味も込められている。つまり,プランドと顧客との個別の関連づけが「中小」の強みということになる。中小企業の場合,単なるデザインのよさだけでブランディングできない。中小企業なりのよさをもった製品を通じた顧客との結びつきというような,イメージ+アルファが必要だ。