2013.09.17 火曜日

豊橋発:「対歩行者等事故傷害補償保険特約」について

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対歩行者等事故傷害補償保険特約とは、自動車保険における特約の一つです。歩行者・自転車で走行中の人・相手自動車の同乗者を死傷させてしまったとき、被害者の損害額が対人賠償保険または自賠責保険などで支払われる保険金を上回る場合に、対人賠償保険の保険金に上乗せして保険金が支払われます。

 
 これについて、自分の過失割合を超えて、自分の保険で相手の損害を補償する必要があるの?などという声が聞かれます。
 たしかに、それも一つの考え方だと思います。
しかし、こんなケースがありました。
 
 早朝の事故で、おじいさんが、横断歩道を自転車で走行中に車にはねられ、死んでしまいました。運転手は、「自分の側の信号は青だった」と主張しています。目撃者はいません。  おじいさんが青だったという証拠はありませんが、損害の立証責任は請求者側にあります。  仮に車が青、おじいさんが赤だった場合の過失割合は、基本が20:80。高齢者であること、おじいさんが横断歩道であったことを加味して35:65になってしまいます。
 おじいさんはおばあさんと二人暮らしで、二人で内職をしながら生計をたてていましたが、おじいさんが亡くなってしまい、おばあさんは、重い内職の材料を扱うことが出来ず、内職ができなくなってしまいました。  車の運転手は、任意保険への加入ができますが、車に乗らない歩行者等は無保険であることが多いです。おじいさんも、無保険でした。
 しかし、このケースでは、、車の運転者が対歩行者等事故傷害補償保険特約に加入したので、おばあさんは、裁判所で認められたおじいさんの損害額全額について、賠償を受けることができ、ずいぶん助かりました。  是非、多くのドライバーさんに加入して頂きたい特約だと思いました。