2013.09.26 木曜日

豊橋発:政府保障事業 自賠責保険と何が違うの?

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     交通事故の加害者が自賠責保険に加入していないとき,あるいはひき逃げ事故で加害者が誰かわからないときは,自賠責保険で救済を受けられません。しかし,政府の自動車損害賠償保障事業http://nagoya-jiko.net/accident/tips.html)によって,そんな場合でも自賠責保険なみの救済を受けることができます(自動車損害賠償保障法71条以下)。

 しかし,政府保障事業の保障は,自賠責保険と全く同じではなく,いくつかの点で違いがありますj。
 
①まず,保障を請求した後に,政府保障事業の場合は時間が特に長くかかることが多いです。請求後,支払いまでに1年余りかかることも少なくありません。このため,別途加害者に賠償請求を行う必要があるときは,そちらの請求が遅くなって時効にならないように気をつける必要があります。
 
②次に,自賠責保険では時効中断の申請を使って時効中断を行うことができますが,政府保障事業では同じような手続きはありません。ですので,早めに申請手続きを行う必要があります。
 消滅時効の時期は,自賠責保険と共通です。なお,自動車損害賠償保障法が改正されたのに伴い,平成22年4月1日以降は,消滅時効は事故発生日(後遺障害は症状固定日)から3年に変更されています。平成22年3月31日以前の事故の場合は2年ですので,違いに注意してください。
 
③次に,自賠責保険では,仮渡金(http://nagoya-jiko.net/accident/tips.html)の制度がありますが,政府保障事業ではありません。このため,当初から治療のためには健康保険や労災保険を使って対応することが必要です。
 
以上が主な違いですが,他にも自賠責保険と異なる点があります。ですので,自賠責保険なみの保障といっても,全く自賠責保険と同じと思わずに注意して対応する必要があります。