2013.10.02 水曜日

豊橋発:傷あと(外貌醜状)の後遺障害~その1

「傷あと(外貌醜状)の後遺障害~その1」
 
交通事故で顔や手足に怪我をして、その傷あとが残った場合、どのように評価されるのでしょうか。 特に、顔に大きな傷あとが目立つ場合などは深刻です。
 
まず、傷あとが残ってしまった場合、それが一定以上の大きさであれば場所によって後遺障害として認定され得ます。
後遺障害等級表によると、次のようになります。 ①外貌に醜状を残すもの(顔面部3センチ以上の線状傷など) → 男子なら14級、女子なら12級 ②外貌に著しい醜状を残すもの(顔面部5センチ以上の線状傷など) → 男子なら12級、女子なら7級
 
もちろん、等級は若い数字ほど重い後遺障害となります。 同じ傷あとでも、女子の方が若干重い後遺障害とされるのが、時代遅れ的との評価もあるかもしれませんね。
後遺障害に当たるとされると(主に)逸失利益と慰謝料とを事故の相手方(保険会社)からもらうことができます。
 
この場合に問題になるのが逸失利益。
逸失利益とは、簡単に言うと、後遺障害によって労働能力が失われた部分の損失。実際に収入が減少する場合もありますね。
後遺障害が傷あと(外貌醜状)のような場合、はたして逸失利益が認められるか、が問題になります。
なぜなら、傷あとのような場合、一般的職業であれば直接的には減収になったり、労働能力が失われたりしないと考えられてきたからです。
このため、従来は、外観(見た目)が職業(減収)に重大な影響がある職業=モデル、俳優、ホステスなどに限って、逸失利益を認める傾向にありました。
現在はどうか。
 
結論から言うと、かなり認められる場合も増えてきているようですが、かなりケースバイケース。
次回は、裁判例がどのような場合に認めているのか、具体例を見てみます。