2013.10.09 水曜日

豊橋発:むずかしい事件、痛いのに軽い認定

むずかしい事件、痛いのに軽い認定
 
  最近、交通事故の難しい事件を引き受けている。  事故によって左腕があがらなくなった。肩関節の可動域からするとかなり制約されていて7級ぐらい行くと思うのだが、自賠責の認定は14級だった。
 
 事故当初、被害者は首から肩、腕にかけて激しい痛みがあった。首から肩にかけての筋肉がかなり張って痛かったのだ。そのため肩の痛みに注目されなかった。
 
 首がだんだん治ってきたのだが肩は治らない。それどころか悪化していった。分かる人には分かるかも知れないが、始めの段階で肩関節が注目されなかったためにカルテに十分な記載がないことだ。カルテだけ見ると、肩の苦痛は事故後だいぶ立ってからという感じになっている。
 
 第2の問題点は痛みが増している点だ。肩関節は微妙なバランスの上に立っている。徐々に悪化することがあってもおかしくない。しかし、自賠責では不自然ということになる。つまり、傷害は事故直後から徐々に改善するもので悪化することはないという論理だ。
 
 第3の問題は、転医先だ。この事件は転医先の医療過誤事件の可能性がある。肩関節の治療を行ったのに関わらずかえって悪化してしまったのだ。関節鏡による手術をしたのだが、その時の写真などは残されていない。無くしたというのだ。また、経過から言うと、医師が積極的に関節鏡による検査、手術を進めたのであるが、カルテの記載は患者が強く望んだと記載され、患者のせいになっている。私は転医先はかなり怪しいと思う。