2013.11.07 木曜日

豊橋発:東営市、中小企業の悩み

東営市、中小企業の悩み  

今回のツアーではこれから中国進出を考えている中小企業と一緒になることができた。事業規模は分からないが、ある企業は自社の特殊製品でいくつかの特許を持っており、世界に製品を売り出しているということだった。この高性能機械は現在でも十分ニッチを獲得しているのであるが、今後、中国で生産することによって低コスト化を図りたいということであった。

 
 尚、この企業は既に上海に進出を果たしており、さらに拠点を東営市に持ってこようという考えであった。この企業の機械は精密機械なので、たくさんの部品が必要である。品質にあった各部品の入手が問題となっていた。例えば、板金を要するのであるが、一定に水準の板金が得られるかどうか問題になった。
 
 ある製作機械メーカーの東営市で生産することによって低コスト化を図ろうと考えているようだった。ここでも、部品や材料が手に入るかどうかが問題になる。生産拠点を東営市に移すとなると部材が手に入るかどうか、例えば鉄だが、鉄と言っても様々ある。特定の品質の鉄を仕入れた場合であっても、日本ほど均質な材質が確保できるかどうか問題だという。
 
 中小企業の場合、大量生産ではないためそれほど材料は必要ない。しかし、中小企業の売りは「高い技術力」だ。それを支えるだけの材料も必要となる。
 
 さらに工作機械の問題もある。中国ではほとんどの工作機械が手に入る。値段も通常の10分の1以下だ。しかし、品質は日本製品に及ばない。精度が求められる機械では日本から持って来ざる得ない。あるいは、中国製品を利用して、「道具」と言われる鍵盤などの部分は日本製という組み合わせもある。さらには中国製を利用するとして、「職人芸」を養成することも可能だろう。ミクロンという世界を手触りとか色とか様々な感によって見分ける職人は中国にもいる。