2013.11.11 月曜日

豊橋発:北京便り その2

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 中国の経済力の上昇は賃金上昇と結びつく。中国12次5か年計画は中国が福祉国家の方向を意識し始めたと言ってよい。こうした中国の傾向は中国が社会主義国家であることを改めて思い起こさせる。社会主義は計画経済と社会の実質的平等を目指す国家形態だが、中国の自由化が余りにも急速であっために、私は中国はそのことを忘れてしまったのではないかと錯覚を起こしていたかも知れない。

 
 ともかく、中国が安い労働力、世界の工場という発想を替えなければならない。これは日本でも北京でも共通した考えだ。もちろん、中国の労働力は日本に比較すれば依然安い。機械などもはるかにに安い。当然、中国で調達できる原材料も安い。
 
 しかし、人件費の負担は今後、徐々に大きくなるだろう。夕食会、中国のある事業者が、企業展で日本のロボット技術に中国企業の関心が集まっていたという。これは増加する人件費の負担が彼らの関心事であることを表している。
 
 北京での印象は、企業関係者(中国人も含めて)が一応に、消費地として中国の重要性を説いていたことだ。中国進出の意義は、単に安い労働力というだけではかたづけられない。安い労働力というメリットが減った分だけ、それを補うメリットを探し当てる必要がある。
 
 それは、中国で商品を売るという考えだろう。大企業は既にその方向にシフトを移している。大企業は工場の分散化を始め、中国外の外国への進出を始めている。しかし、一方で中国に残っているのは中国市場の魅力があるからだ。    こうした状況下、中小企業にとって中国は魅力ある存在だろうか。あるいは、中国に進出するとしたら何を獲得課題として戦略を組むべきなのだろうか。
 
 たぶん、中国の安い労働力、安い工場、安い原材料、安い機械のメリットはしばらくは続くだろう。「日本の技術で中国の価格」これは国際的にしばらくは通用するだろう。しかし、それだけでは夢は描ききれない。日系メーカーや中国メーカーを通じて中国市場に参入する、中国市場を通じて世界市場に参入するというのはどうだろうか。