2013.12.02 月曜日

豊橋発:ばあさんに注意

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 じいさんが先に死に、相続税対策だというので、ばあさんがたくさん相続することがある。中小企業の場合、じいさんが創業者で、ばあさんも経理など実権をもっている場合がある。そして、じいさんの死後もずっと権限を持ち続けることがある。

 以下、あてはまることがあればばあさんには注意しなければならない。
 
① かつては、創業者のじいさんと一緒に経理などもやってきた。社長死亡後も経理を離さないで長いことやっている。
② じいさんの死後もおあさんは自分の会社だという意識から抜け出せず、高額な給料や高額な退職金を平気でもらおうとしている。
③ 長男が相続して、社長になったが、株式や、工場用地など財産のかなりの部分をばあさんが相続してしまった。
④ 長男である社長夫婦とおばあさんが一緒に住んでいる。
⑤ おばあさんが超高齢化して弱ってきたとたん、嫁に行った姉、妹の出入りがにわかに多くなり、やたらとばあさんの気を遣うようになった。
⑥ ばあさんがちょっとぼけてきて、人の言いなり、とりわけ嫁に出て行った妹、姉などの娘の言いなりになるようになった。
 
 じいさんが亡くなった後のばあさんはボケが入り始め気まぐれになる。その者との生活が近ければ近いほど嫌ったり、疑ったりすることがある。息子の嫁などは本当に大変だ。いままで一緒に住んでもらい、いろいろ面倒を見てくれた恩など平気で忘れてしまうことがある。何でも嫁のせいにしてしまい、老人ホームにと冗談にでも言おうものなら、激しく反発し、突然実の娘のところに出て行ってしまう。
 
 娘は娘で、おじいさんの時には相続放棄したが、今度は全部もらうなどと欲の深いことを考える。私にとっては会社などどうなってもいい。兄さんは会社をもらったのだから、私も会社からお金がほしいなどと考える。ばあさんの死に際になってばあさんを引き取ろうとする。自分が母親の面倒みるのは苦痛だがどうせ母親の先は短いから我慢しよう、それよりもお金だと思ってしまう。
 
 そして、娘たちは全財産を娘に譲るという遺言をおばあさんに書かせるのだ。「書かせる」というのは本当だ。兄や兄嫁の悪口を激しく言い、自分は何ももらえなかったとおばあさんに怒り続ける。気が弱くなっているおばあさんは抵抗するすべなく、全財産を娘に譲るという遺言状にサインする。会社の株式、工場の土地なども娘名義となり、娘は法外な金銭を請求してくる。そんな事態を収拾するのはそれはそれは大変だ。
 
 そんなばあさんは馬鹿だと言ってはいけない。ばあさんというのは概してそいう存在なのだ。
 笑い話ではない。ちゃんと対策を立てておかないと本当にとんでもないことになる。
 
 顧問弁護士はこんな相談にも乗っている。