2013.12.16 月曜日

豊橋発:反対車線を逆走した事例

法律相談はE&J豊橋法律事務所の弁護士が対応いたします。

 交通事件を扱っていると、年に1度ぐらい、反対車線を走行して正面衝突したり、信号無視して衝突した事例の相談を受けます。
 
 こうした事例は、走行中に突然なんらかの発作を起こしたことが疑われることが多いようです。普通では考えられないような走行をした場合の事故です。心臓発作とか、転換発作とか、あるいは走行中に動脈瘤が破裂したとか、原因はいろいろ考えられます。
 
 こうした事例を扱う場合に、まず、問題となるのが過失相殺だ。  反対車線を逆走するというような事故は非日常的な行動なので、被害者側の大きな過失が問題となる。損保側は加害者の無過失を理由に支払を拒絶することになる。
 
 ここで注意を要するのは任意保険と自賠責保険とでは対応が異なる。自賠責保険においては被害者側の過失について取り決めがある。例えば、死亡のような事例では過失相殺が7割あるような場合でも支払があります。
 
  過失7割から8割 → 2割減額   過失8割から9割 → 3割減額   過失9割     → 5割減額
 
 このような相談ではまず自賠責保険の被害者請求をします。その上で任意保険に対する請求を進めていきます。
 
 反対車線を走行するような異常な運転がある場合には、そもそも被害者側に100%過失があるとして自賠責の支払自体を拒絶する場合があります。このような事例では異議申立と言って、改めて審査するよう申し立て手続きを行います。
 
 実況検分調書などと取り寄せ、事故現場を解析します。交通事故の例では加害者側にもなんらかの過失があることが多く、あきらめずに手続きを進めることが大切です。
 
 私の扱った事例でも、たぶん心臓発作が疑われた事例ですが、逆走して正面衝突した事例ですが、当初否定された自賠責が認められたことがあります。あるいは、停止している自動車に追突した事故で、これも当初否定されましたが、異議申立で認められたことがあります。
 
 共通するのは事故現場を徹底的に分析する姿勢です。その中で何か被害者に有利なことを見つけ出すのです。