2014.05.26 月曜日

豊橋発:消防自動車との衝突事故

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サイレンを鳴らしている消防自動車が、時として前方の自動車を追い越すため、対向車線上を進行するシーンを見たことがあると思います。
このように前方の自動車を追い越すため対向車線上を進行する消防自動車と、対向車線を進行方向に従って進行していた自動車が衝突した場合に、消防自動車に過失があったか否かが争点となったのが福岡地裁久留米支部平成25年6月27日判決です。
 同判決は次のように判断しました。
  ①緊急自動車は、追越しをするためその他やむを得ない必要があるときは、道路の右側部分にその全部又は一部をはみ出して通行することができる(道交法39条1項)。そして、本件では追越しのため右側部分をはみ出して通行する必要があったと認められる。
  ②はみ出し方ができるだけ少なくなるようにしなければならない義務はないものと解するのが相当である。
  ③はみ出しの場合に緊急自動車に徐行義務はない。
  ④緊急自動車に安全運転義務違反はない。
 その上で、緊急自動車に過失はないとの結論を下しております。
 緊急自動車については、一般自動車と異なる規定が道交法上もありますので、一般自動車同士の事故とは区別して考えなければなりません。