2014.12.15 月曜日

豊橋発:グローバリゼーションと産業の文化的多様性

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 国内経済政策の遅れから産業が海外に逃げていくということがずいぶん言われている。
 
 アジアの市場は急激に変化している。その特徴は次の3つではないだろうか。
 ① アジア経済圏の融合化
 ② 生産現場から消費地への変化
 ③ 個別企業の発達と国際的な分業化、ネットワーク化
 
 私は確かに「アジア内需」と言われるような現象があると思う。そんなか、多くの企業が生き残りをかけてアジア進出を進めている。
 円高など為替リスクや、災害などのリスク分散のため生産拠点を消費地に移す傾向にあるように思う。
 
 日本の中小企業は本気でアジア、世界と向かい合わなければ生き残れない状況下にあると言える。それは海外に進出する、国内に残るいずれを選択するにしろ、世界を市場として相手にする、国内の固有の領域を磨いていくという選択にしろ、世界との関係で選択を余儀なくされる状況にあるだろう。
 
 あいち中小企業家同友会では中小企業憲章運動を長く続けている。これは中小企業中心の経済文化を築いていこうというものだ。現場情報をいち早くとりあげ、創意と工夫、前向きな熱意で市場化していく、そうした中小企業のあり方を国の文化とすることで国民経済の発展、我が国の文化的多様性の発展をつくりあげたいと願っている。
 
 中小企業憲章はグローバリゼーションについても見解を持っている。それは日本のオリジナリティを重視すること、平和で安定的な相互発展を掲げている。キーワードは持続的関係の構築だ。日本企業が世界市場に打って出るためには、世界のライバルの中で自己の商品の差別化、明確なオリジナリティを持って出るということが必要だ。
 
 同友会のグローバリゼーション像は世界のローカルな社会が自らのアイデンティティを発展させつつ、相互に繁栄する社会だ。同友会の理想はローカルなレベルも含めて文化の多様性の発展こそが本当のグローバリゼーションであるいというものだろう。世界と戦うとは世界にあわせるのではない。自らの固有の存在を世界にアピールし、地球市民社会の中で自らのニッチを獲得する作業を言う。
 
 異論があるこもしれないが、マクドナルドやスターバックスはモノカルチャーだから売れるのではなく、アメリカ文化だから売れると思う。それはアメリカの個性が打ち出されて初めて売れる商品ではないだろうか。つまり、グローバリゼーションというのは世界の中で何かしらのオリジナリティを発揮することが求められる社会だということだと思う。
 
 日本の製造業は、創造性、品質の高さ、信用の高さ、サービス業にも比肩される献身性ではないだろうか。日本ではこうしたあり方は「文化」となっている。今のところは、これが重要なオリジナリティとなっている。