2015.04.03 金曜日

豊橋発:マネジメントの限界

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 ドラッカーの本は教訓に満ちている。
 
 マネジメント科学の分野は「問いを投げかけることこそ最大の強み」であり、問いに対する判断を行うのはマネージャー、社長の役目ということになる。マネジメント学者は「判断をめぐる洞察」を行うことが使命であるとドラッカーは言う。
 
 多くの社長たち、経営者たち日々判断してリスクを引き受けている。その判断の根本にあるもの、正しく判断するための原理を追求するというのがマネジメント科学の最も重要な点だというのである。
 
 ところで、著書の中でドラッカーはマネジメントの限界という問題提起をしている。これは組織のプランニングに関わる重要な課題だ。社長は5人から6人の上級エグゼクティブの管理を行うし、シアーズローバックの地域バイス・プレジデントは何百人の店長を管理する。この違いは何だろうか。
 
 マネジメントの限界というテーマについてドラッカーは「管理の限界」という考え方よりも「関係性の限界」という考え方が妥当だという。つまり、一人のマネージャーがどれだけ管理できるかとうい考え方では組織の質は高まらないと考えているのだ。むしろ、事業の目的を実現するためにマネージャーは必要な人間関係を作り上げなければならない。
 
 それは「管理」という縦関係とは限らない。たとえば、経理と営業の関係を作らなければならないだろうし、権限はなくとも組織の各セクションに働きかけて全体の方向を絶えず提案しなければならないかもしれない。営業、開発、製造、全体を関係づけるセクションは権限は無くともマネジメントの目的を達するためにはそれぞれと関係を持たなければならない。
 
 仮に部下と上司という関係であっても、「管理」とらえず権限と責任が明確にされた上での「関係」ととらえることで、「関係」そのものが創造的であるためにどうあるべきかという考察の対象になったりする。
 
 こうした組織内部の人々の関係を「関係」ととらえるのは柔軟であり、創造性があっていいのではないかと思ってしまう。