2015.04.16 木曜日

豊橋発:組織の構築とドラッカーの教科書

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ドラッカーのマネジメントⅢも終わりに近づき、組織の構築に関する部分に入った。ドラッカーの組織論では大企業を想定して論じてあって、中小企業法務を専門とする私としてはなかなかわかりにくいところがある。

 
 最近、私は中小企業の企業連携をテーマに考えることが多い。最近は依頼を受けて、企業連携のための組織の構築を考えている。企業連携の場合、当初は「チーム」というような緩やかな連携を作り上げ、成果を上げるに従って徐々に強固な組織を作っていくことになるだろう。
 
 連携の始まりは仲間同士の雑談のようなところから始まるだろうが、イメージが共有でき始め、本気になった場合には組織作りのロードマップを作る必要があるだろう。
 
step 1  連携のためのゆるやかな組織作り
step 2  連携の実践と強固な組織づくりのための準備
step 3  強固な組織作り
 
① 戦略を作る
 ドラッカーのテーゼでは「組織は戦略に従う」ということだから明快な戦略が必要だろう。
 
 この場合は連携によってどんな顧客を得ようとしているかをまず考えることになるだろう。連携を生み出した共通の理念があって、それはどんな顧客を作り出そうとしているか考えることになる。
 
 連携によって規模を拡大して大きな取引先を得たり、取引からの優遇を得たりすることが目標となる。
 一方で、連携する分だけ間接経費がかさむので、基本的には間接経費を最小限にするということも戦略上位置づけられるだろう。さらに、途中で友好関係が無くなった場合の撤退のリスクを最小限にするということもある。
 
② 組織の重要な構成要素を考える
  ドラッカーは構成要素を考え、その関係性を考慮せよと言っている。その場合には成果への貢献が基準となる。成果は利益によってはかられることが多いが別の基準もありうる。
  
  この場合は、「連携」というチーム型組織とその参加者の組織が組織の構成要素だ。それを「規模の利益」と「規模の不利益」の2つの点から整理することにし、2つの構成要素の関係を作り上げる。
 
③ 組織の機能に着目して構成要素間の関係がうまくいっているか考える。
  ・直接利益を生み出す活動
  ・利益を生み出すことを支援する活動
  ・業績には関係ないが重要な活動
  ・意思決定する活動
 ネットワーク型組織では特に意思決定活動が機能しなければだめだし、利益を生み出すことを支援する活動(=間接経費)も機能しなければならない。このあたりが特によく考えられる必要がある。特に意思決定は非常に重要で、チーム型組織については明確なリーダーシップを取り決めておかないと分散する。