2015.04.17 金曜日

豊橋発:端数クラブ

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 会社はいい人とをつくることも大切な目的だ。最近、富士ゼロックスの端数クラブの人たちとお会いする機会があり、いい人をつくることの大切さを実感した。
 
 富士ゼロックスには端数クラブというボランティア団体がある。これは、給料の端数、100円未満の端数を集めて寄付するというものだ。端数クラブが寄付した金額と同額の金額を会社も同じ団体に寄付する仕組みになっている。ウェブで見ると、1990年に会社が組織した『社会貢献に関する検討会』において、社員の有志が検討したとなっている。
 
 
 端数クラブは「社会福祉」、「文化・教育」、「自然環境保護」、「国際支援」の4分野で活動している。私が会ったのは自然環境保護の分野で活動している人たちだ。富士ゼロックスに長く勤務している人、中には退職してOBとして活動しいている人もいた。彼らはたとえば、山に木を植えて海を豊かにする運動、白神のブナ林の保護運動など全国各地の自然保護運動に資金を提供して応援している。
 
 端数クラブの人たちはみないい人たちだった。何人かは20年以上富士ゼロックスに勤務して会社員をやり続ける一方で、どこか自分たちの社会的責任を果たそうという考えのある人たちだ。こうした人たちを育成できた会社もよい会社ではないかと思ってしまう。
 
 会社の業績は人によって生み出される。会社の目的をよく理解して、人が勤勉に働くことで成果が生まれる。自分の持ち場をよく理解して現場で責任を果たすことが社員の任務だ。この理解して意欲的に責任を果たすというのは、最後は人間的な感性によって支えられる。
 
 組織管理のための高い専門性は必要だ。企業が大きければ大きいだけ専門性は高くなる。しかし、最後は人の人間的な感性によって支えられる。企業の社会的責任、CSR(Corpate Social Responciblity)は、単に企業自体が社会に貢献するという意味だけはない。企業を構成する人が社会に貢献するという意味も含まれている。
 
 それは、社会的な責任を持つ社員の感性が豊かに鍛えられているということでもある。その結果として、社内で悩んでいる人がいれば誰かが声をかける、お客さんが見えない要求に悩んでいたら、それを察知して見えるようにする、こうした人間として勘どころに優れた人材が養成されることになる。
 
 大企業のCSRはなかなか大変だが、中小企業のCSRはもっと簡単だ。しかし、これは社長自身が意識改革しなければできるものではない。