2015.04.28 火曜日

豊橋発;経営戦略の評価・選択

法律相談はE&J豊橋法律事務所の弁護士が対応いたします。

 

経営相談にまたがる相談が増えてきたので、最近、経営学のイロハから勉強している。まずは経営戦略だ。イロハとはいってもかなり大切だ。

 
 製品には寿命がある。教科書的には製品ライフサイクル(Product Life Cicle)があると言われている。市場が成熟することによりライバルが多く参入したり、社会情勢が変化して当該商品の需要自体が急激に落ち込むことがある。
 
 私たちの業界では借金問題、「過払い」と言われる事件が利益があがる事件となっていた。これは非常に簡単に事件処理でき、効率よく利益をあげられる分野であった。しかし、過払い事件の需要自体はいずれは無くなる上、ライバルが多数参入して価格競争や宣伝競争に陥って、利益が上げられなくなることは目に見えていた。「過払い」という商品は今は製品のライフサイクルという点から言えば利益は見込めず、撤退に入ることになるだろう。
 
 そのため、当事務所としては新事業を展開する経営戦略が求められた。
 教科書的には新事業を展開する上で、経営戦略案の評価・選択する上で次の三点を考慮する必要がある。
 ① 新しい事業分野のビジネスとしての魅力
 ② その企業が行っている既存のビジネスあるいは経営資源との関係
 ③ 競合する他社との競争優位性
 
 私の事務所はこの3つについて次のように考えた。
 ① 新しい事業分野を中小企業問題、交通事故問題に射程を据えた。これは、社会的正義が発揮できる分野である上に、市場としても広がりを持ち魅力的な事業分野である。
 ② この2つの分野については、当事務所は従来から取組を続け、事務所としては人材ノウハウとも確保されている。
 ③ これらの分野は競合他社はきわめて多いが、当事務所にはいくつかの点で他の事務所にはまねできない優位性がある。
 
 この①から③の項目はほんのさわりだが、実際に事業展開する上で、魅力の具体的な分析、投下資本利益率(ROY return on inbestment)、販売、生産などに関するシナジー効果、資源配分としての効率性など検討した上、最終的な経営戦略を確定していく。
 
 こうした選択は企業では日常的に行われていると思うのだが、中小企業での経営戦略の選択ではそれほど緻密にできるものではない。実際に大企業が行っているほど緻密な作業はかえって無駄が多いかもしれない。
 
 むしろ、いろいろな要素を単純化していくほうがかえって正確なような気がする。
 たとえば部品製造業ではこんなの風に考えてはどうか
 ① 新しい事業分野のビジネスの分野
   → 自動車の軽量化要求からすれば、それまでの金属部品をプラスチック化するするというビジネス分野は魅力的な分野だ。
 ② 既存の資源の活用
   → 当社は従来からプラスチック金型を作ることができ、高度な技術を持っている。
 ③ 競合他社
   → ライバルは多いが、自動車に必ず使用する特定部品のプラスチック化に成功すれば多くの顧客に食い込むことができる。