2015.05.01 金曜日

豊橋発:世界市場に挑む

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 愛知県の中小企業家同友会ではグローバリゼーションについての研究を進めている。融合化する世界市場に対して中小企業はどう戦いを挑むべきだろうか。
 
 科学技術の発達にともなう物流、通信手段の発達によってグローバリゼーションは急速に進んでいる。私の感では善し悪しは別としてグローバリゼーションの特徴は「資本投資の自由」と「労働力市場の国際競争」でできあがっているような気がする。
 
 企業は低コストを求めて世界のあらゆる場所を求めているし、中国をはじめとした途上国は低コストを武器に国際市場に打って出ようとしている。これに対して、先進国などの企業は市場に対する国際的なマネジメントの主導権を確保することで対抗しようとしているのではないだろうか。昨今のFTA、TTPなどは台頭する途上国に対して、マネジメント覇権を維持しようとする先進国のむき出しの戦いとも言えなくもない。
 
 確かに品質で勝負してコストに頼らない選択肢もあるだろう。それはコスト競争の大きな流れの中で氾濫する小さな渦でしかない。大局はコスト競争であり、加えて品質での勝負というのが正しい認識だと思う。もちろん、一定の品質無くして市場参入はあり得ないが、品質が一定レベルに達した時点でもはやコスト競争しか要素はなくなる。
 
 この「コストに頼らない品質で勝負」という思想と「大局はコスト競争であって加えて品質で勝負」とはグローバリゼーションの大きな流れに飛び込んでいるかどうかという点で決定的に異なる。
 
 前者は小さなニッチを小さいが揺るがない市場の中で維持しようという戦略だ。正月のしめ飾りなどは日本だけしか売れないが確実な需要はある。後者は国際的な国際的なコスト競争の中で主導権を握るというものだ。たとえば、自動車の軽量化のために部品をプラスチックに置き換えることの技術は部品市場の国際的な主導権を握る品質となるだろう。
 
 このことは中小企業でも例外ではない。高い品質によって国際市場マネジメントの主導権を握るというのがグローバリゼーションに対処する正しい戦略だと思う。
 
 なお、グローバリゼーションはコストの問題だけでなく消費市場の融合化という視点があるかもしれない。しかし、それは当該国の産業が発展して労働者が豊かになった結果ということは言えないだろうか。つまりグローバリゼーションの決定要因は安い労働力であり、消費市場に向けて資本が集中するのは結果に近いのではないだろうか。
 
 ともかく、グローバリゼーションの進展は歴史的な流れであり止めることはできないというのが私の認識だ。その中で私たちはどのように生きるべきだろうか。