2015.05.07 木曜日
豊橋発:交通事故 高次脳機能障害の被害者
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私の高次脳機能障害となった依頼者の中にはサラリーマンの方もいた。50代で会社内でも重要な役割を果たしていた。あるとき、歩道を走ってきた自動車にはねられ高次脳機能障害となった。性格は穏和になり、判断力は低下した。
ちょっと見た目には分からないが、奥さんの話では昔はこんな風ではなかったという。同僚からも聞き取りをし、大きく人格が変化したことが分かった。全体にぼんやりしているため、性格が子どもっぽくなったり、楽天的になったり、くったくなく笑うので穏和になったと思われがちなのである。
依頼者の会社はとてもよい会社だったため、彼が定年まで働けるよう配慮したのだ。当然、損保側はきちんと働いているではないか、どこに後遺障害があるのだと攻撃してくる。家族に言わせれば歩道を車道のように走るというとんでもない犯罪行為によって被害に遭わせておきながら、ちゃんと働けるではないかという反論そのものが許せないという気持ちだった。自分たちの失った者を全く理解しない損保の対応に本当に悔しい思いをした。
判決は高次脳機能障害を認めるのだが、その被害の程度についても、会社の配慮がなければ職場にはとどまれないほどであった旨を認定し、依頼者の満足いく内容となった。訴訟というのは時間はかかるが丁寧に立証をするので事前認定や異議申立とは比較にならないほど納得度は高い。
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