2015.08.31 月曜日

豊橋発:仕組みの差別化。ちょっと目からうろこ

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 経営学の教科書に「仕組みの差別化」という言葉が出てきた。
 
 「競争相手との競争の問題を考えてく際には,じつは2つのレベルで競争が行われている。他社に対して違いをつくる差別化には2つのレベルがある。」
 
 1つは,製品・商品・サービスの差別化だ。
 もう1つは仕組みレベルでの差別化だという。
 
 つまり,スターバックスが「居心地良さ」をサービスの差別化の基準としているのだがそれだけで勝っているわけではないというのである。こうした,商品・サービスの差別化はまねされやすく,早晩追いつかれて競争力を失っていく。
 
 スターバックスが瀟洒でいられるのも「事業システムの差別化」があるからだという。これは「顧客に価値を提供するための仕組みや能力による差別化である」という。「製造業で言えば,要素技術,製品開発の方法,生産技術,工場の設備や配置,販売と流通の仕組み,人々を動かす仕組み,蓄積された信用,などがこれにあたる。」
 
 例えば,ドトールコーヒーでは効率を重視し,店舗のレイアウトも効率を考える。スターバックスは「居心地良さ」にそってレイアウトし店舗内の設備も徹底する。高いサービスを提供できるようスタッフの教育も徹底する。
 
 もちろん,筆者が言いたいのはそれだけではないだろう。
 仕組みの差別化というのは,マネジメントの差別化に他ならない。私が読んでいる本は大学1年生レベルの本なので余り難しいことは言えない。「仕組みの差別化」という言葉でわかりやすく言っているが,本質はマネジメントによる差別化だ。
 
 このマネジメントの差別化はきわめて重要で,この差が事業の持続性,事業繁栄の鍵を握っていると言っても過言ではない。例えば,同じ「飛ぶ」というサービスであっても,「羽の翼」で飛ぶ鳥と,「皮の翼」で飛ぶコウモリとは明らかに違う。
 
 しかし,その差は単に「羽」と「皮」の材質の差だけではない。飛ぶことに特化した鳥は,血液の組成,心肺機能や骨格,脳の構造に至るまで差別化がはかられ,それを統合する仕組みそのものにおいて総合的にすぐれている。その総合的な仕組みとその運営がマネジメントである。このマネジメントの差が自然界における両者のニッチの差に表れている。鳥は全ての点で優位に立ち,コウモリを圧倒している。
 
 こんなことは学生には分からないだろう。このマネジメントの差が市場制覇の差となるというニュアンスは経営を現実に担当しないとなかなか分からない。