2015.10.26 月曜日

豊橋発:上海経済事情 (2)

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3. 中小企業の役割
 そんな中で、部品メーカーの役割はあるだろうか。既に、上海周辺部は製造業は飽和していると言われている。実際、地方政府の誘致は終わったとも言われている。誘致の対象は製造業ではなく、先端技術の含んだ高付加価値製品を求めているようだった。
 
 しかし、上海の日本の部品メーカーに対する需要は大きいようだ。私達が訪問した上海中小企業ではアルミ自動車部品の製造を手がけているが、「注文が多すぎる」ということで、さらにデルタ地域から離れた場所ではあるが新工場の建設に取りかかっている。
 
 また、この会社ではトヨタばかりでなく、ニッサン、ホンダ、三菱といった多様なメーカーからのも受注している。最近ではEU、中国の自動車会社からの注文も来るようになったという。
 
 自動車産業の場合、数え切れないほどの部品が必要であり、しかもその一つ一つに高い精度が要求される。大企業としてはその全てを自社で生産することはあり得ない。日本の高品質の製品が安定的に供給されることは大企業にとっても死活問題だ。
 
 何よりも、生産は市場があるところで行うのが原則だ。中国という巨大な市場がある以上、必ず生産が行われる。上海の企業が活発化すればするほどやはり中小企業の役割は大きくなると言うことになるだろう。現状で、日本部品メーカー企業に対する需要は大きいと言ってもよいように思う。