2015.10.27 火曜日

豊橋発:上海経済事情 (3) 「中小企業の事業展開のあり方」

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4. 中小企業の事業展開のあり方
 もっとも、初期の誘致政策が無くなった状況下で、上海に進出するチャンスはあるかというと単純ではない。タイ、インドネシアなどと比較して尚中国を選択する余地はあるのか、得に長江デルタを選択する余地がるのかが問われなければならない。
 
 地元では長江デルタのあり方は10km圏内、20km圏内、30km圏内の分けてとらえられているようだ。10km圏内は金融、流通、サービス業の国際拠点、20km圏内では生産現場、30km圏内は新規開拓区域という感じだ。高速道路網も整備されており、何年か前の30km圏内とはかなりイメージが異なるようだ。
 
 このような状況下で地域によっては中小企業が上海周辺部に進出する余地はあるようだ。もちろん、いわば穴場のようなもので探し出すにはそれなりの準備が必要だとは思われる。もし、製造業中小企業が上海周辺部に進出しようというのであれば、かつてのような税制や賃料などの優遇措置を受けることは困難だろうと思われる。この当たりは調査が必要だろう。
 
 しかし、中国は尚も製造業にとって魅力ある地域であることには変わりない。冷たくなったとは言え、中国政府が経済を重視する姿勢には変わりない。インフラも整備されている。企業の集積性も進んでいる。高騰する人件費の問題は残されているが、製造業のようなタイプの業態で人件費の占める割合はどの程度なのだろうか。繊維関係のような動労集約型の場合は中国はもやは魅力を失っているようにも思われるが、製造業は別のように思われる。特に、お客さんがそこにいるという魅力には代え難いかも知れない。