2016.02.03 水曜日

豊橋発:内生性:何が本当の原因か

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 経営学の本を少しずつ読んでいる。
 第6章に至り、「内生性」という言葉が出てきた。これは単純に言うなら、現象だけにとらわれないで、隠された動機、原因に思いを馳せよ、という意味になる。
 
 この本では「独自資本進出は海外子会社の業績を高める」というテーマが正しいかという例題を示している。統計的な処理により、独自資本で進出した海外企業の方が、海外子会社の業績がよいという結果が出た場合、それは本当に正しいかという問題提起をしている。
 
 しかし、そこに見えない要因を考慮せよというのである。つまり、独自資本によって海外進出に成功した企業はなぜ、成功したのかを考えなければならないということだ。この企業は技術力が優れていて、技術力によって競争上の地位を優位に保てるとしたら、技術の流出を防げる独自資本の方が有利だったということになる。
 
 ここでも真の成功原因は、「独自資本」ではなく、「高い技術力」ということになる。統計的な処理により「独自資本進出は海外子会社の業績を高める」ことが明らかにされた場合、隠された要因、「高い技術力」の効果を統計処理上考慮しないと、真の法則は発見できないことになる。
 
 こういう隠された要因を「内生性」と呼んでいるらしい。英語では“endogeneity”となっているが、うまく読めない。
 
 計量経済学の用語で、wikiで見ると、「計量経済モデルにおいて、説明変数と誤差項との間に相関があるときに、内生性(endogeneity)があるという。このとき、説明変数は内生的(endogenous)であることになる。」と言っていて、何を言っているか全く分からない。
 
  wikiで調べると、[Yi = α + βXi + ui, i = 1, 2, . . . , n ]とか、 [plim ˆβ = β.] とか、あやしい記号がたくさん出てくる。
 
 こんな難しい話は中小企業ではいらないかな。などと思ってはいけない。私達のライバルである大企業はこうした計量経済学のエキスパートたちも動員して事業を営んでいるのだろう。考え方のエッセンスぐらいは学んだ方がよい。
 
  Book 「世界の経営学者はいま何を考えているのか」(入山章栄:英治出版)