2013.08.12 月曜日

豊橋発:世界市場の変化、アジア市場の変化

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世界経済評論5・6月号は「アジア『内需』」をテーマにしている。アジア市場の融合化が進み、アジアは外需ではなく「内需」であり、日本市場はその一部だという問題提起だ。

 
 若杉隆平氏(京都大学)は「グローバル市場と企業のイノベーション」という興味深い論文をこの雑誌に投稿している。
 
 若杉氏はまずこの10年の中国の所属規模が顕著に拡大したことをうけて、世界市場全体の構造変化を分析する。世界市場の構造変化の特徴は①中間所得層の拡大と②高所得層の拡大だという。つまり、中国所得水準拡大の傾向は、そのまま世界全体の所得層の変化となっているのである。
 
 世界経済の変化は貿易構造の変化をもたらしている。  欧米市場には東アジアからの輸入量の低下はないが、日本のシェアは顕著に低下している。さらに、日本から直接輸出するものと、アジアで組み立てて輸出するものとあるが、いずれも高付加価値化の傾向をもってきた。日本全体は少なく、高いものを売るという傾向だというのである。これは実感に合うものだ。
 
 こうした中、若杉氏は日本の所得水準の地位の低下を指摘する。日本の経済規模は中国の2分の1、米国の3分の1となっている。国民一人あたりのGDPでは10年間で世界一から、世界24位となり、シンガポールや香港より低いという。
 
 確かに、わが国の相対的地位の低下は顕著だ。中国や韓国企業の変化は著しい。既に日本がナンバーワンでなくなった分野はたくさんある。私たちはこの変化にどうしたらいいのだろうか。